日経テクノロジーonlineに掲載!「3種の神器を導入」、米国の認証試験企業が日本にテストラボ

3月 8th, 2016 by Yuko Ando

USBやHDMIといった高速インターフェースに関する認証試験(コンプラア ンステスト)や技術支援などを行う米Granite River Labs(GRL)社は、日本 (新横浜)にテストラボを開設した(発表資料)。それを機に、報道機関向け に同ラボを公開した。テストラボの開設によって、日本法人であるグラナイト リバーラボ・ジャパンで各種テストサービスを開始する。これまでは営業拠点 だったこともあり、試験サービスなどは海外の拠点で実施していたという。 GRL社は、高速インターフェースを電子機器に搭載する上で必要な設計や解 析、認証試験などの業務を「ワンストップで担える」(グラナイトリバーラ ボ・ジャパン 代表取締役の高橋幹氏)ことを特徴にうたう。GRL社が実施す ることは大きく3つある。(1)「デザインサポート」と(2)「エンジニア リングサービス」、(3)「テストソリューション販売」である。(1)で は、PCBレイアウト解析や高速伝送路解析などによって、回路設計や検証を支 援する。 (2)では、各種高速インターフェース規格の認証試験の他、電気特性試験や プロトコルストレス試験、温度や電圧などを変化させる環境変動試験、フィー ルドデバッグなどを行う。 (3)では、測定器に向けて、電気試験やプロトコル試験のソフトウエアを 販売する。測定器で利用するソフトウエアは、測定器メーカーが用意している 場合が多いが、そのソフトウエアでは実施できない独自の試験を求める顧客に 対してGRL社が提供する。GRLが開発した測定用ソフトを、測定器メーカーに 提供して、バンドルして販売するケースもあるという。試験用ハードウエアも 手掛ける。「USB PD」用やHDMI用の試験機なども用意する。 日本のテストラボ開設にあたり、キーサイト・テクノロジーの測定器を導入 した(発表資料)。オシロスコープやビット誤り率テスター(BERT:bit error ratio tester)、ネットワークアナライザである。この3つの測定器は、 「高速インターフェースの導入時に利用するもので、我々は『3種の神器』と 読んでいる。この3つを手掛ける測定器メーカーは我々だけ」(キーサイト・ テクノロジー アジアパシフィック統括 ジャパンマーケティング マーケット デベロップメントマネージャーの岡崎淳起氏)と胸を張る。テストラボでは、 高速伝送路解析などのためにEDAシステム「Keysight ADS」も導入してい る。 GRL社は、2010年に設立された企業で、65名ほどの従業員がいる。その多 くが技術者で、高速インターフェース分野で10年以上の経験を持ったベテラ ンが多いという。高速インターフェース規格の仕様策定に関わっている人物が所属していることも、強みにする。 米国だけでなく、中国や台湾、インドなどに拠点を構え、ドイツには協力企 業がある。世界中に拠点を設けるのは、高速インターフェースに関する一連の サプライチェーンに対応するため。例えば、米国ではICメーカーの製品を試 験し、そのICを搭載した電子機器を台湾で試験する、といった具合である。 インドは大手半導体メーカーなどが研究開発拠点を設けていることから、GRL社も拠点を設けているという。